(へにょ君視点です)



部屋の中でサビノを降ろすと、サビノはこれから何をするのか分かっていないのか無防備にベッドに寝そべると、後であげようと思って隠してあったおもちゃを見つけていじくりだした。

放っておくとずっとこのまま遊んでいそうなので、サビノを上から抱き込むようにしてその手からやんわりとおもちゃを取り上げた。

少し不満そうにしているサビノにあれは後であげるから、今は俺といい事しよ?と言い聞かせるとやっと理解したのか恥ずかしそうに小さく頷いた。

寝そべっていたサビノを起こさせておいてからそこらにあったタオルとハンカチを持ってベッドに戻った。

きょとんとしているサビノにタオルで目隠しすると嫌がって取ろうとしたから、勝手な事できないように両腕を背中で縛っておく。

サビノはそれも嫌がって暴れたけど、何度か頭を撫でると落ち着いて大人しくなった。

怖がらせないようにゆっくりとシャツを肌蹴て胸に触れるとサビノは小さく声を洩らした。

指先で乳首を弄ると肩を震わせながら必死に声を押し殺す。もっと声出していいのに。

声聞かせてよ、とサビノに言いながら更に乳首を舐めたり抓んだりしていたら手を自由にして欲しいとサビノがまた暴れだした。

声我慢できないって言ってるけど、家なんだから我慢なんてしなくていいのに。

俺が駄目だと言うとサビノが口を開きかけたけど、何か言う前に口で口を塞いで乳首を軽く引っ掻くと鼻にかかった声を上げて身体を跳ねさせた。

見えないせいかいつもより感度もいいみたいで、それがちょっと可愛いと思ってみたり。

そろそろ辛いだろうからズボンと下着を下ろしてサビノのものに手を添える。

サビノがもどかしそうに身体を揺らすけど無視して軽い愛撫を続ける。

少しもたたないうちに限界が来たらしいサビノがもっと強く、とせがむから仕方ないなぁと態とらしく呟きながら熱を持ったそこを強く扱く。

サビノがもう無理、と洩らすと同時に俺の手の中で達した。

頬を赤くして乱れた呼吸を整える様子に俺の中心も熱を持ち始める。

腕の拘束を解いて一度抱きしめてからいれていい?と訊ねたら、いいけど目隠しを外して欲しいと言われてしまった。

迷ったけど、へにょの顔が見たいなんて言われたら外さない訳にはいかなくて。

渋々目隠しを外すと、サビノは潤んだ目を嬉しそうに細めて笑った。

満月みたいな金色の目を暫く見つめてから、なるべく痛い思いをさせないように慣らしにかかる。

十分に解したあと、もう一度訊ねてから足の間に身体を割り込ませた。

最後までして、サビノと一緒に身体を洗って着替えをすませた後うとうとしているサビノを抱えてベッドに寝かせた。

不安げに見上げるサビノに一緒に寝るよと笑って見せてから隣に寝転ぶとすぐにぴったりとくっついてきた。

俺がいない間寝ていなかったのか、サビノは頭を撫でているとすぐに寝息をたて始めた。

今度からはサビノを連れて行けないような用事は断ろうだなんて無理そうな決意を固めながら、隣で眠るサビノに腕を回して目を閉じた。





2009.8.29